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萩博ガイド部会より 「幕末動乱期 萩の町に西洋式大砲を鋳造」 男たちの熱き思い
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 徳川300年鎖国の夢が突如として開国迫るペリー提督率いる艦隊の出現により徳川幕府も国外情勢に目を向けざるをえなくなりました。
 欧米列強の対抗手段として軍備体制を整えるため毛利藩は郡司家を防長二国の代表として郡司鉄砲鋳造所を立ち上げました。
 この度、県道新設工事がちょうど鋳造所にかかることから県埋蔵文化センターが三年かけ発掘調査した結果、砲身の長い洋式大砲の鋳造に使った石組み遺構が発掘され、機械文明の乏しかった時代に計算尽くされた砲身製造技術を偲ぶことができます。導入された技術に携わった職員たちの意気込みと優れた洋式大砲鋳造のメカニズムが明かされました。犂先、梵鐘他、生活に密着した鋳物造りから戦時に使用される武器の製造に携わる職人の心中は察するにあまりあるものがあります。
 

 館内には発掘時の遺物や郡司家の文献、家系図、馬関戦争時の絵図偽装のためか木砲〔(箍)たが締め〕も展示、見応えのする代物です。また佐賀藩が、天保14(1843)年に購入したオランダ製の砲身が短い大砲も展示されており、2台のうち1台は佐賀藩が模して製造したと推察されています。(佐賀城本丸歴史館所蔵)
 

 激動する幕末期大砲造りに敢えて挑戦した郡司家の男たちの思いをとくとごらんくださいませ。私たちガイド班は一人でも多くのお客様にそのすばらしさを体感していただきたいと願っております。そのために研修を行ったりして研鑽をつみ、皆様のお越しをお待ちしております。
 (写真は研修の様子です。)
by NPOmachihaku | 2006-02-16 09:48 | ガイド班
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