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浜崎おたから博に参加  5.20 ~大島家での古真班・レコード班~
さわやかな5月、恒例の「浜崎伝建おたから博物館」が開催されました。
この「浜崎おたから博」も回を重ねて15回目となります。
重要伝統的建造物群保存地区、略して伝建地区の浜崎で各家庭に代々伝わるご自慢のお宝を見ることができます。
この一日限りのイベントのために一部分とは言えご自宅を開放されるご苦労を思うとともに、
こうして守り受け継ぐ強い意志と誇りも伝わってくるようです。

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このイベントにNPO萩まち博からは歴史(襖の下張はがし体験)・古写真(明治末期の大パノラマ写真展示)・
レコードの3班が参加、加えて有志による「裂き織と押し花」のブースも設けられました。
それぞれにお客さまでにぎわい実り多い一日となったようです。

こちらのブログでは大島家での「古写真班」「レコード班」の活動を報告します。

今年の古写真班は明治末期の萩の大パノラマ写真をご用意いたしました。
今から100年以上前に城ノ腰山山頂から撮影されたものです。
南は川島から始まり西に指月山や、北は浜崎、鶴江台までの三角州のほぼ全景を写し、それを取り巻く面影山などの山々、遠くに青海島が見えます。

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100年後の今どのように変化したのか、あるいはそのままの姿をとどめているのはどこか、
目を皿のようにして写真に写っているひとつひとつを熱心にながめる人多数で、この日この機会を得たことを嬉しく思いました。

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これだけインパクトのあるとても貴重なおたからを展示する機会を得て写真もきっと喜んでいるかもしれません。
見ていただいてこそのおたからなのでしょう。

新潟からのお客さまがずいぶん熱心に写真をながめておいででした。
聞けばいろんな地を旅しておられるそうで、中でも萩がたいそうお気に召したようです。
「人との会い」「場所との出会い」どちらも得難い一期一会だと思いました。

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レコード班ではプレーヤーを持参して恒例の演奏会です。
今回は70枚ものレコードジャケット(コピー)をパネルに貼りつけてみました。
パネル全面に懐かしいジャケットが並び、さすが壮観です。
通りを歩く人も足を止め、蔀戸越しにジャケットを指さし会話がはずみます。
パネルをカメラに納める姿も多々見受けられ思わずこちらも顔がほころびます。

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終了後、担当学芸員から「各班それぞれNPOらしい活動であった」との言葉をいただきました。
あの日浜崎の通りは小さなお子さんから年配の方までと、まさにあらゆる世代の方々であふれていました。
「おたから博を囃したてることで互いの交流ができ元気になりにぎわいを生む」とのこと。
老若男女、世代や地域の垣根を越えて魅力を発信し合う、そんな催しがいろんな場で開催されるとおもしろいかもしれません。
決して広くはない小さな浜崎地区でもこれだけ盛り上げていけるのですから。      <Y・Ko>

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by npomachihaku | 2012-05-23 13:38 | 学芸サポート・古写真班
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