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『角川家族との交流会』
古写真班の主な活動は「写真のデジタル化とその活用」に尽きます。
故.角川政治氏のご家族が寄託された膨大な写真群のデジタル化が完了したこともあり、
これを機会に氏のご家族との交流会を実施しました。
過去に幾度も角川氏の写真を用いての展示会やスライド上映などの出前活動を行っている現状報告をし、
今後も市民共有の財産として活用させていただきたいこと、そしてデータ整理に関して引き続きのご協力依頼を兼ねてのことです。
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午前中はあらかじめ選別しておいたご家族関連のものを見ていただきました。

限られた時間の中でより多くの写真を、より多くの情報を、と思いつつもあれこれ話は発展し、
用意した700コマの内、確認できたのは140コマにとどまりました。
とは言え、ご家族ならではの話はとても興味深く惹きつけられるものでした。
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角川氏の写真を撮ることに対する情熱が熱すぎたのか、写真店を出してはおられましたが
商売そっちのけの面がおありだったようで経済的には楽ではなかったとか。
コンクールでの賞金が非常にありがたかったようなお話を聞かせて下さいました。
そんな暮らしの中でも高額な費用のかかる航空写真をたくさん撮影されるなど、
氏の力のみならずご家族の協力なくしてはあの膨大な写真は存在しなかったのだと思うと、
これらの写真をよりいっそう心を込めて紹介していかねばと改めて痛感しました。
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また当時から氏は原発に対する一家言をお持ちだったようで、社会派としての主張で偏った見方がされ
その影響が娘さんたちにも及んだこともあったとのこと。
東北の震災以降タイムリーな話題だけに聞く方も熱が入った一幕でした。

最後にちょっとしたエピソードをひとつ。
今回ご参加のTさん(長女)と我が班のAとは高校時代の同級生。
美人のTさんはマドンナ的存在だったとか。
昼食をはさみ交流会は長時間に及びましたが、そんなつながりもあり、終始和やかに時間は流れていきました。
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古写真との出会いは私たちにたくさんの宝ものをもたらしてくれました。
それは人との出会いやつながりであり、新たな知識であり、目には見えない精神的な充足感であり…
これらのことに感謝しつつ、今後も角川氏のご家族とのご縁を大切にしていかねばと感じた一日でした。
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<K・Y><撮:Ko・N>
by NPOmachihaku | 2011-11-23 12:01 | 学芸サポート・古写真班
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