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『宮本常一没後30年公開シンポジウムにて』10.29
先日の周防大島文化交流センターでの「宮本常一写真講座」に続き、
日本民具学会主催による『日本民具学会第36回大会』の『宮本常一没後30年公開シンポジウム
「宮本常一写真による生活文化研究」』に参加しました。
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大学教授の基調講演に続き、当博物館の清水学芸員による
「写真資料の可能性~地域と民俗の継承に向けて~」と題した事例報告がありました。
とりわけ印象に残ったのが『写真資料活用の取り組み』の中の「写真を介した情報収集や交流」で、
見る人ごとに接点があり“それぞれの記憶を呼び起こし”それが“呼び起こされる誇り”へとつながるということ。
それは我が班が最近意識している「回想法」への取り組みに対してそれで良いのだと背中を押していただいたような気持ちになりました。
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また最後のパネルディスカッションでは、司会の方を含め総勢7名で壇上でのやりとりが交わされ、
「写真が生活文化を考える資料として有効になったこと」
「写真の記録性は時代を経て価値を持ち、イコール、一見理解性でもある」
「見る者の情を動かす効果がある」
などと聞くにつけ、今回古写真の持つ役割、とりわけ宮本写真が現在に果たすそれを改めて認識し、
自分達が活動として萩博物館収蔵の写真整理に始まり、その活用を通じて地域とのつながりを
今後も大切にしていきたいと改めて痛感しました。    (Y)
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今回参加にあたって一年間を振り返っての『活動紹介・報告』を作成し、参加者の一部の方にご覧いただきました。
これも他地域との活動の共有=ネットワークの展開が多少なりと出来たかと思いつつ、次の課題へとステップです。(K)
撮影:全(A)
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by NPOmachihaku | 2011-11-04 15:43 | 学芸サポート・古写真班
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