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萩再発見トレイル ~古写真を持って堀内の巻Ⅲ~ 検証 2/17
古写真班では昨年NPO発足5周年記念事業の一環で初めて「萩再発見トレイル」を実施しました。
その言葉に馴染みがないせいか参加人数はとても少人数でした。が、参加者の方々からは大変好評を得て今後コースを増やし、回数を重ねて開催しつつ、多くの方々に萩の再発見をしていただき、喜んでいただきたいと目標にしています。

今回堀内地域の三コースの設定が完了したことで、先ず班として検証を行ないました。
三コースの中で一番長いコースでもあり、メンバーの色々な見聞もあり所要時間は1時間40分となっていました。
その再発見や気付きとして次のようなことがありました。
・電柱がないのは狭い道に支障がなく景観としてもすっきりしている。
・古写真の電柱があったのはポジションの決め手となっていたのが捜しずらくなった。
・古写真のカメラポジョンとして石組みが大変参考になる。
・堀内の土塀基礎には花崗岩と笠山岩が殆どで、重臣屋敷の花崗岩で大きく幾何学的な石組には目を引く。
・石組みの中に「刻印」を見つけた。
・キリシタン殉教者記念碑で歴史的背景を見てあらためて胸を打った。
・築城時のトラブルにより亡くなった熊谷、天野氏の関係した「五郎太石」とは?
・四本松横往還の北から南方向を見ることで藩政期のその通りをはっきりと見ることが出来た。
・四本松横往還を分離した大正末期に開削の疎水のルートを絵図と現地で見比べ確認できた。その疎水が景観としてあって良かったか?、ない方が良かったのでは?  両方感じられた。
・出身校の萩高の中にこんな碑があったとは? あらためて「至誠」、「百万一心」、「士規七則」、「頌徳銘功」を見た。 (本館後に位置して窓越しに心配する職員の目があり、やはり許可なく構内へは遠慮すべきと思った)

今回話題に出た「刻印」と「築城時の五郎太石」について、加えて前回のコースにあった旧明倫館の概要について新たな資料を基に、さながらの歴史講座のようになりました。

終わった後にメンバーから「これを活かすのは何時?」との言葉があり、今は直ぐにありませんが、新しいコースも検討・作成を含めて「ツールとして」蓄積していきたいと思っています。

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当日スナップ

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①旧椙杜家・出格子窓が変っていました
②萩高校校舎南側・石組が中々見つけられませんでした
 
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③広小路筋が道幅が狭くなったのを確認して
④厚狭毛利長屋を撮るのにそのポジションでは?
by npomachihaku | 2010-02-20 14:15 | 学芸サポート・古写真班
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