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宮本常一のまなざしを追って…見島訪問記  2010.7.18
学芸サポート・古写真班による四度目の見島訪問記です。

このブログでも折に触れてご紹介しておりますように、学芸サポート・古写真班の主な活動のひとつに
周防大島出身の民俗学者・宮本常一氏の残された写真の整理やその活用があります。

今回私たちはその活動の一環として今年も見島を訪れました。
50年前に宮本氏が撮影された見島地区の写真の現状確認、及び撮影が目的です。
日々ご指導いただいているS学芸員に加えて、今回は遠路はるばる宮本氏の出身地・周防大島文化交流センターより
Tさんもご参加いただき、共に見島の地を巡ることとなりました。

二日前までの大雨ではたして見島行きは決行できるのか?
その不安はどこへやら、定期船・おにようずを降り立った私たちを迎えてくれたのはぎらぎらの夏の陽ざし。
S学芸員持参の日焼け止めを拝借し、それぞれの班に別れて、いざ、活動開始です。

「初めての地に行ったら、まず高いところから全体を見おろす。
そうすることによって見えないものも見えてくる」
宮本氏の言葉のひとつです。
古写真にまつわる活動で高台に上がるたびにこの言葉が胸をよぎります。
宮本氏があの当時見つめていたものを、半世紀の歳月を経た今、こうして私たちがたどっています。
急勾配に息を切らしながらあちこちの道すがら見おろした島の光景に、50年前の宮本さんと、
そしてこの地で暮らしを営む島の人々に寄り添った活動ができればと、少々感傷的になりました。

写真のコピーに地図、そしてカメラ片手に島を巡る私たちに気さくに声をかけてくださる島の人たち。
「何しよるん?」
「えぇ~?昔の写真?まぁ~懐かしいね~」
「これは○○さんじゃろう。こっちは△△のあそこかいね~?」
「私らぁにはわからんね~。もっと年の人に聞かんにゃあ~」
この日は島のあちこちで同様の光景が繰り返されたことでしょう。

思わぬ出会いがあります。人と人はどこかで繋がっている…いつもそれを感じます。
私たちの小さな活動もこうして皆さまによって支えられているのだと、感謝の想いがあふれます。

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◆当日のスナップより 
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◆今回の話題から・・・

・当時漁協専務をしていて宮本さんをご案内した宇津のYさんと出会い地域情報をお聞きできた。念願の宇津観音を訪問できて感激した。(Ko)

・今回初めての参加で予習が不十分であったがS学芸員の帯同で助けられた。 ジコウボウは事前の期待が大きかったが、
草に覆われて実際はまるで見れなかった。一方牛原墓地は写真と同じように見えた。(A)

・観音院の辺りが大変整備されていた。宇津海岸の土塀のある光景がかなり違って見えた。
また、地区内の石組みの組み方に他地との違いを感じた。見の口海岸に行けなかった。(M)

・今年で三年目、同行するだけのようになっているが、個人的にも見島への渡航機会もあるのでもっと意識してものを見るようにしていきたい。(Y)

・これまで以上に楽しく巡ることができ、今回初めて確認できたところもあった。
特に横浦でウニ採りが盛んにされていて丘から海人漁されるのに澗(ま)から出て行かれた光景を見て、丘へのアプローチは海へのアプローチがし易い
と言うことをあらためて知らされた。滅多見ることができないヤツガシラの鳥は格別の付録であった。(S)

・まなざしを追う取り組みとして丹念に調査されているのに感激した。見島の特徴として一つに今だに溜池が現役で活用されていること感銘、
竹の種類が全然違うことを感じた。外から見ているとマダケ、モウソウダケかと思ったが、ハチク、ヒメダケが山を覆っていたり、 
田んぼに葦が生えている状況は一次産業が残っているようで実際には壊れかかっているように、宮本さんの写真と比較しながら感じた。
宮本さんが見て感じられた、お墓の中で宝篋印塔を組み合わせて使われているのを見ることができた。(T)

・班長として段取りが悪くメンバーには辛い思いをさせたのではなかったのか?
 反面全てをお膳立てせずに各々が苦労され解決されたことで成果があり達成感となったのではないか?(K)

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◆宮本写真より (一部) ( 1962/9/6~7)

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by npomachihaku | 2010-07-30 18:16 | 学芸サポート・古写真班
昔のおもちゃで遊ぶ広場 開催!
7月28日(水)~30日(金)、萩博物館の恒例イベント、昔のおもちゃで遊ぶ広場を開催します!
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◇昔のおもちゃで遊ぶ広場
竹とんぼ、コマまわし、シャボン玉、竹笛
 と き:7月28日(水)~30日(金)、9:30~16:00
 ところ:萩博物館前庭、長屋門
 参加費:無料(ただし竹とんぼは材料費100円が必要です)

◇藍のたたき染め体験
藍の生葉をつかって、ハンカチを染めます。
 と き:7月28日(水)、29日(木)
 ところ:萩博物館前庭、長屋門
 材料費:200円

◇レコードコンサート【なつかしのメロディ】
 と き:7月29日(木)13:30~16:00
     8月21日(土)13:30~16:00
 ところ:萩博物館長屋門
 
◇昭和のくらし展
大人の方には懐かしく、若い方には新鮮な昭和の民具の数々をご覧いただけます。
 と き:9:00~17:00(常設展示) 
 ところ:萩博物館長屋門
 ※8月14日(土)はNPOまち博 学芸サポート・民具班のメンバーが特別にご案内します。

*  *
主催・お問合せ先 NPO萩まちじゅう博物館
〒758-0057 萩市大字堀内355番地 萩博物館内
TEL 0838-25-3177
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by NPOmachihaku | 2010-07-26 12:41 | イベント企画
写真展『昭和の記憶・賑わう町』 展示中
学芸サポート・古写真班では、現在、市内写真家の故・角川政治氏から萩博物館に寄託された
膨大な写真群のデジタル化作業を行っております。
その数々の写真を多くの方々に懐かしく見ていただこうと、逐次写真展を開催しております。

今回引き続き夏の時季に併せ、「田町を中心に賑わう町」を呼び戻すことになればとの思いも込めて
「昭和の記憶・賑わう町」と題して展示することとしました。
これからの季節、土曜夜市・夏祭り・七夕祭りなど、田町に足を運ぶ機会も増えるかと思います。
その際はぜひ会場に足をお運びいただけると幸いです。
「あの頃」「あの時代」が甦ります。

その都度限られた枚数ではありますが、今後も懐かしい写真を紹介することによって
皆さまの「萩」へのエネルギーが再燃する機会になることを願ってやみません。

会場  市内西田町  萩市民活動センター『結』
期間  7月13日~8月末

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by npomachihaku | 2010-07-13 16:56 | 学芸サポート・古写真班
『一枚の古写真』2010年6月の報告と7月の課題 <学芸サポート・古写真班>
今回も前月の報告に併せ新しい課題を挙げておりますのでご一緒に考えて見ていただければと思います。

(2010年6月の課題報告)

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何処?-市内椿 沖原バス停付近
何が?-上部「萩農芸化学」 中程「柑橘一般加工」と書かれた加工場の建物
後方の山は通称「南明寺山」、手前は国道262号の路面と推察される。

以下、昭和43年2月11日発行「本場名産 萩の夏みかん」田中助一編 より
昭和13年11月 Y氏が沖原に萩農芸化学研究所を創設し、クエン酸と香料の製造を始め、
終戦後はクエン酸の製造を止め、香料原料のほかにジュース・橙酢・橙菓子・マーマレード等の原料の製造を行う。
昭和37年4月販売面を分離し、製品の80%は県外に移出されていた。<以下略>
写真は明治維新百年記念事業関連の「萩乃百年」誌(昭和43年2月11日発行)の執筆をされた頃の昭和40年頃と推察される。
 「夏みかんは捨てるところがない」と言われていたその製品化の状況は次の通りです。

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(2010年7月の課題)

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by npomachihaku | 2010-07-12 15:59 | 学芸サポート・古写真班